栄養ドリンクは体に悪い?本当に疲労を回復させるもの
疲れた時についつい頼りにしてしまう栄養ドリンク。
でも中には、「栄養ドリンクは体に悪いのではないか?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう?
そこで今回は「栄養ドリンクは体に悪いのか?」について詳しくお伝えしたいと思います。
疲労の原因は栄養不足ではない!
そもそも疲労はどうやって起こるかご存じですか?
疲労に関する研究が進み、疲労の原因は栄養不足ではないことが分かってきました。
疲労の原因は細胞をサビさせる活性酸素だということが最近の研究で分かっています。
肉体的疲労も精神的疲労も脳の中枢にある自律神経が疲弊することで起こるんです。
自律神経は呼吸、消化吸収、心拍、体温調節などを24時間365日休まずに行ってくれています。
自律神経に負担をかけると、自律神経が疲弊して体に「休め!」という指令が発せられます。
分かりやすい例で言うと、5kmのジョギングで考えます。
真夏の炎天下で行うジョギングと春先の穏やか気候の時に行うジョギングでは明らかに疲労に差があるでしょう。
これは心拍、体温、呼吸などを調整する自律神経の働きに差があることで起こることです。
このように現代人の疲労は栄養不足が原因で起こるわけではないので、疲れた時に栄養ドリンクを飲むというのは意味がないことなんです。
栄養ドリンクは体に悪い?
一般的に栄養ドリンクを飲むのは疲労を回復したい時だと思います。
ですが、栄養ドリンクには疲労を回復させる効果がないことが最近の研究で明らかになってきています。
栄養ドリンクにはカフェインと微量のアルコールが含まれているものが多いです。
カフェインによる覚醒作用と微量のアルコールによる高揚感が疲労感を一時的に感じなくさせているだけであって、根本的な疲労を取っているわけではないのです。
常用することで疲労がどんどん溜まってしまう恐れがあるので注意が必要です。
疲労が蓄積して自律神経が損傷すれば、代謝が悪くなって糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病にかかりやすくなります。
また、自律神経は血液の循環なども司どっているので、心筋梗塞など重い病気にもかかりやすくなります。
それに栄養ドリンクには多量の糖分と添加物が含まれています。
糖分を一気に摂ると血糖値が急上昇しますが、あらゆる病気を防ぐには血糖値を急激に上げないことが大切です。
この点から栄養ドリンクの常用は良くないでしょう。
以上のようにアミノ酸やビタミンなどの体に良い成分も含まれている栄養ドリンクですが、体には良くない、はっきり言うと悪いということができます。
栄養ドリンクは疲労を回復させるために飲むのではなく、ここ一番の踏ん張り時に飲むといった使い方が正しい方法です。
科学的根拠のある疲労回復成分
2003年に大阪市立大学など5大学、大阪市、大手食品・医薬品メーカー18社が連携した産官学連携の抗疲労プロジェクトがスタートしました。
その中で疲労回復に効果がある食品成分は何かという研究が行われました。
一般社会や医薬界で疲労回復に効果があると言われてきた23の食品成分を調査した結果、イミダゾールジペプチドという成分に抜群の疲労回復効果があることが分かりました。
渡り鳥のオオソリハシシギはアラスカからニュージーランドまでの約1万1キロを無着陸で9日間も飛び続けることができるそうです。
その秘密は羽の付け根の筋肉部分に含まれる抗酸化成分・イミダゾールジペプチドにあります。
このイミダゾールジペプチドを日常的に摂ることで私たちの疲労回復に効果があります。
イミダゾールジペプチドは鶏の胸肉や大型回遊魚のカツオやマグロに多く含まれています。
ですから、疲れた時には栄養ドリンクを飲むのではなく、イミダゾールジペプチドをたっぷり含む食材を食べるようにしましょう。
鶏の胸肉なら100g、マグロやカツオなら130g中に推奨摂取量の200mgのイミダゾールジペプチドが含まれています。
1~2週間食べ続けることで効果が実感できるはずです。
イミダゾールジペプチドを手軽に摂れるドリンク
イミダゾールジペプチドは疲労回復に抜群の効果がありますが、毎日鶏の胸肉やマグロ・カツオを食べ続けるのは難しいでしょう。
イミダゾールジペプチドが手軽に摂れるドリンクもありますので、食べ物から摂るのが難しい方はそちらで摂るのも良いでしょう。
10本980円(税込・送料無料)でお試しもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「栄養ドリンクは体に悪いのか?」について詳しくお伝えしました。
現代人の疲労は栄養不足が原因で起こるのではなく、自律神経の疲れが主な原因です。
疲れた時には栄養ドリンクを飲むのではなく、良質な睡眠とイミダゾールジペプチドを摂るようにしましょう。
熱いお風呂は疲労回復には逆効果
疲労回復にお風呂に入ったり、温泉に入ったりする方は多いでしょう。
ですが、間違った入浴法は逆に疲労を溜めてしまうことになりますので注意しましょう。
入浴は血流を良くしたり、ストレスを発散できたりで疲労回復に効果的ですが、温度にはくれぐれも注意しましょう。
汗をダラダラかいてしまうような熱いお風呂は自律神経に負担をかけ、逆に疲れさせてしまいます。
疲労回復のためには40℃以下のぬるま湯で半身浴をしましょう。
そして、汗をかく前にサッと湯船から出るのがポイントです。
スタミナ食は疲労回復には逆効果
体が疲れてしまった時にはスタミナがつくと言われるウナギや焼肉、にんにくなどを食べるという方も多いでしょう。
ですが、これらの食べ物では疲労は回復しません。
これらの食べ物で疲労が回復したのは昔の食糧事情が貧しかった時代の話しです。
現代人が一般的な食生活を送っていれば、栄養不足による疲労は起こしません。
むしろ、胃腸に負担をかけて疲れてしまう原因にもなります。
現代人の疲労の主な原因は自律神経の疲れなので、普段から自律神経を疲れさせない生活習慣、良質な睡眠を心がけましょう。